MVDセンター

MVD(エムブイディー)センターについて

MVD(エムブイディー)とは三叉神経痛、片側顔面痙攣への根治的手術である微小血管減圧術(びしょうけっかんげんあつじゅつ)のことです。
三叉神経痛、片側顔面痙攣ともに手術で神経を圧迫する血管を移動させ神経への圧迫を解除することで根治することが可能です。
ばんたね病院MVDセンターは三叉神経痛、片側顔面痙攣の手術に特化し、質の高い医療の提供を目指しております。

神経内視鏡を用いた低侵襲手術

ばんたね病院MVDセンターの最大の特徴は神経内視鏡技術を駆使した手術を行うことです。神経内視鏡を用いることで創部のサイズを最小限にし、一方で通常よりも深部の病変を明瞭に観察することができます。耳の後ろの後頭部に3~4cm程皮膚を切開した後に、頭蓋骨へ1円玉よりも小さな直径1.5cmの穴を開け、骨と脳の隙間から直径4mmの神経内視鏡を挿入し神経と周囲の構造を観察します。映像は4K画素55インチの大型スクリーンに映し出され、微細な構造を詳細まで観察しながら専用の手術機器にて手術を行い、神経を圧迫する血管を移動させます。体への負担が少なく効率的な手術を実施することが可能です。

豊富な手術症例数

2023年の当院における微小血管減圧術の年間手術症例数は157例であり、内訳は三叉神経痛92例、片側顔面痙攣63例、舌咽神経痛2例でした。過去3年間(2021年~2023)では合計352例と多くの実績を有しており、愛知県、岐阜県、三重県の東海3県の他、他県からもご来院頂いております。

手術件数

微小血管減圧術の実績

2021

2022

2023

三叉神経痛

54

99

92

片側顔面痙攣

21

19

63

舌咽神経痛

1

1

2

合計

76

119

157


MVDに特化したチーム医療

三叉神経痛、片側顔面痙攣の手術を専門医師のみで完結することはできません。診療看護師、看護師、検査技師、臨床工学士技師、事務職員等の多職種スタッフが協調することが重要であり、またすべてのスタッフが三叉神経痛、片側顔面痙攣について高度な専門知識、技術を有することが必要となります。
ばんたね病院には、三叉神経痛、片側顔面痙攣への豊富な治療経験を有したスタッフが多数在籍しており、力を結集し皆様の治療に携わり、外来、入院、手術、手術後の早期回復をサポート致します。