ハートセンター

安全で迅速な治療をモットーにしております

 
循環器内科には、10名の循環器専門医がおり、24時間体制で診療を行っております。緊急処置が必要な場合は速やかに治療を開始します。集中治療室には、ECMO, IABP, 人工呼吸器などが装備されており、重症患者さんはここで治療を行います。
一般病棟には、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患をはじめ、心房細動などの不整脈や、弁膜症や心不全などの患者さんが入院します。看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどが、週1回の多職種カンファレンスを通じて、密接な連携を取っています。個々の患者さんの退院後の生活や食事、運動などについて話し合いを持ちます。
外来診療では、クリニックや近隣病院との診療連携を重視し、紹介状の有無を問わず月曜から土曜まで2つの診察室で診療を行っております。外来では、採血、エックス線、心電図、心エコー、血管エコー、運動負荷試験、心臓CTなど、できるだけ受診当日に行えるように心がけております。
 

主な治療活動

1.心臓カテーテル検査と治療

   

心臓カテーテル室は、2室有ります。急性心筋梗塞など緊急処置は24時間体制で対処しております。通常の狭心症などの待機的な心臓カテーテル検査は2泊3日で、血管拡張術(PCI)は3泊4日で行っております。また、2020年7月からは、カテーテルアブレーションを開始しました。心房細動のカテーテルアブレーションは3泊4日、発作性上室頻拍や心室期外収縮は1泊2日で行います。上記のスケジュールは状況に応じて調整が可能です。不整脈でお困りの患者さんは、カテーテルアブレーションの要否にかかわらず、受診することをお勧めします。

2. 心臓CT

虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)が疑われる場合に、心臓カテーテル検査の前に行います。造影剤を注射して息止めをします。下記の写真のように心臓の外側を走る栄養血管(冠動脈)が3本映し出されます。
 

3. 心臓リハビリテーション

心臓病の患者さんにとって、運動療法(リハビリテーション)を行うことが、どんな薬剤や機械治療よりも寿命を延ばすことが知られています。しかしながら、どのような運動を、どれぐらいの時間行ったらよいかは患者さんによって異なります。そこで、個々の患者さんに見合った、安全で効果の高い運動療法を行ってもらうために、退院前に、心肺運動負荷試験を行います(写真)。これは、自転車をこぐ際に、顔にマスクを装着して、運動中の心拍数や血圧、二酸化炭素の排出量を分析することにより、最適な運動の強さや、頻度を決める科学的な法です


心臓リハビリテーション風景

 

理学療法士の監視のもと、心臓リハビリテーションを行います。退院後は心臓リハビリテーションに通って頂きます。

ばんたね病院ハートセンターは、心臓病の患者さんに高度な治療が迅速かつ適切に行えるよう、スタッフ全員が一丸となって取り組み、患者さんが健康で幸せに暮らせるよう、サポートして参ります。