三叉神経痛専門外来

三叉神経痛専門外来について

三叉神経痛は片側の顔に激しい痛みをきたす疾患です。顔面の感覚をつかさどる三叉神経が脳に入っていく直前の部位で正常血管に圧迫されることで発症します。
症状が歯痛と似ているため、多くの患者さんが初診で歯科を受診しますが、診断に至らないことが多くあります。このため当科の三叉神経外来では近隣歯科の先生方と早期診断・治療を目指して連携しており、診断から治療まで三叉神経痛に関する幅広い医療を提供する全国でも希少な専門外来です。
 三叉神経痛の根本的治療は手術であり、三叉神経を圧迫する血管を三叉神経から離すことで症状の改善が得られ、微小血管減圧術と呼ばれます。手術は脳の深部で行われ、三叉神経を圧迫する血管は正常構造物の影に隠れていることが多く、視認性が手術成績に大きく影響します。神経内視鏡手術では優れた視認性を活かし、小開頭(キーホール)から深部に隠れた責任血管を正確に同定することが可能であり、体への負担が少ない低侵襲手術を行うことで治療成績向上に役立っております。脳神経外科の新しい手術手技であり、当科では他施設に先行し三叉神経痛に神経内視鏡手術を取り入れております。

三叉神経痛への 内視鏡下微小血管減圧術

 三叉神経痛の根本的治療である『微小血管減圧術(ジャネッタ手術)』を
神経内視鏡下に実施することで、良好な視野と低侵襲性を両立させ、高い治療効果が得られます。ばんたね病院では国内の他施設に先行して内視鏡手術を導入し、良好な治療成績を収めています。


手術件数

微小血管減圧術の実績 2021年 2022年 2023年
三叉神経痛 54 99 92
舌咽神経痛 1 1 2
片側顔面痙攣 21 19 63
合計 76例 119例 157例

愛知県内に加え、岐阜、三重の東海三県を中心に、県外からも多くの患者様にご来院して頂いております。


三叉神経痛専門外来(脳神経外科)

毎週 月・水曜日 午前中
担当:准教授 小松文成、教授 加藤庸子
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