乳がんから守るために
乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍
乳がんは乳房にある乳腺(母乳を作るところ)に発生する悪性腫瘍です。症状はしこり、乳頭から血やうみがでる、乳頭の陥没、皮膚のくぼみ、痛み、脇の下のしこりなど、実にさまざまです。
初期には全身の症状がないため、放置されやすい
検診による早期発見が最善の対策法
早期発見治療すれば“治るがん”
乳がんの予防法はありませんが、早くに見つけて治療すれば、より高い確率で完全に治すことができます。決して恐い病気ではありません。早期発見のために、自己検診や、マンモグラフィなどによる定期健診が大切です。早期発見を心がけてください。
マンモグラフィって?
早期の乳がんも発見できる乳腺専用のX線撮影
痛い…?
立体的で厚い乳房を撮影するため、圧迫する必要があります。診断に必要な良い写真を撮るためにとても重要です。圧迫することで放射線も少なくなります。正しい撮影をするために、撮影技師が乳房を薄く引き延ばし、乳房を圧迫して撮影します。人によって乳房内の発達に差があるため、痛みの感じ方が異なります。月経終了間際に検査を受けると痛みが少ないといわれています。痛みが強い場合は申し出てください。
当院の最新鋭フルデジタル乳腺撮影装置は、一人一人の乳房にあわせて、最適な圧迫を行う仕組みがついていますので、圧迫時の痛みを最小限に押さえます。また、一定以上の圧力がかけられないように設定されているので、ご安心下さい。
受診の方法は?
撮影は女性技師が対応いたします。
女性技師が対応いたしますので、安心して検査を受けて下さい。女性技師は、検診マンモグラフィ撮影認定資格を持っています。
良い医療を実践するために。
当院では、良い診療を実践するために、世界最新鋭のテクノロジーを持つ、ドイツ・SIEMENS社の『MAMMOMAT NOVATION DR』を導入しました。この装置は最新のデジタル技術による画像処理が行われるため、乳房の微細な病変を映し出すことができ、乳がん早期発見に威力を発揮します。日本人の乳腺組織は欧米人に比べて厚いため、乳房の微細な病変が乳腺組織に埋もれて発見しにくかったのですが、日本人の乳房にあわせたソフトウェアを、国立がんセンターとシーメンス社が共同開発した結果、日本人の乳房に適した良好な画像を得ることが出来るようになりました。デジタル技術を駆使した、最新鋭の乳房撮影装置の大きな特長といえましょう。
申込はどのようにすればよいですか?
- 外科外来を受診する手続きを行ってください。
- 各科かかりつけ医がいらっしゃるかたは、各科受診の際に診察を担当する医師にお話下さい。乳房撮影の手続きをいたします。
- 手続きが不明な方など、そのほか、なにかございましたら総合案内窓口でお話を伺いますので、遠慮無く御相談下さい。
- 婦人科では婦人科癌検診と同時に行うことが出来ますから、ご相談下さい。