本教室の特色
本教室は、呼吸器疾患全般・アレルギー疾患をはじめ幅広く内科的疾患の診療・研究を行っています。日常診療においては、気管支ぜん息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断・治療、肺癌の早期発見・内科的治療、胸水貯留疾患における胸腔鏡検査、肺感染症や間質性肺炎などのびまん性肺疾患の診断と治療を主体に行い、国内外の学会に研究成果を発表し、最新で最良の医療を患者さまに選択していただけるように教室員一同、日々努力を続けております。
治りにくい咳や気管支ぜん息には、呼吸機能検査、気道過敏性検査、咳感受性検査、呼気一酸化窒素測定、喀痰中の好酸球検査、Impulse oscillometry(IOS)等の専門的な検査を施行し、最新の知見に基づいた的確な診断を心がけています。また、ぜん息発作の誘因となるアレルゲン(ダニ、ペット、昆虫、カビ、薬物など)に関しては、問診と血液検査などで原因をつきとめ、患者さんが安心して生活できるように尽力致します。
気管支ぜん息の治療は、徹底した吸入指導のもと吸入ステロイド薬を中心として行っており、患者さん向けに吸入指導のDVDを作成し、動画を公開することで吸入手技の啓発活動にも力を入れています。吸入操作は目で確認できる操作の他に,目で見えない部分(口の中の舌の動き)にも注意するべきだと考え、世界発の数々の論文を発表しております。患者さんになるべく簡単で確実に理解してもらうために、「ホー吸入」と名付けた舌の動きがわかる3Dアニメーション(約6分30秒)を作成いたしました。この3Dアニメーションは、日本喘息学会のホームページ(URL:http://jasweb.or.jp/)、もしくは、Youtubeで「吸入時のベストな舌の位置 ホー吸入」で検索すると視聴できます(URL: https://www.youtube.com/watch?v=tfAstRuW5x8&feature=youtu.be)。
当教室では、「ホー吸入」を丁寧に繰り返し吸入指導をすることで,多くの患者さんに「咳が止まった!!」と喜びの声をいただいております。また、一般的な治療を行っても改善の乏しい患者さまに対しては、抗体製剤を使用した抗体療法や、気管支サーモプラスティーを積極的に施行しております。
また、過敏性肺炎やアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、アレルギー性血管炎など、環境中の吸入抗原によって引き起こされる疾患に対しては、原因の特定のために患者さまの環境を調査し、的確な診断を致します。
スタッフ紹介
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