病院長挨拶

「地域の患者さんに満足いただける安全かつ高度な医療の提供」

病院長 堀口 明彦

 2020年2月1日より藤田医科大学ばんたね病院病院長を拝命いたしました堀口明彦と申します。ばんたね病院は、財団法人坂文種報徳会が医療救済・社会福祉事業を目的に1930年に「坂種病院」として開院し、1971年に運営が藤田学園に移行した、大変伝統のある名古屋の中心部に位置する病院です。また、都市型地域医療支援病院として地域に密着した病院であるとともに、大学病院・教育病院として、安全で高度な医療を提供できる中核病院です。風邪などの一般的な救急医療から、高度な診断技能、技術を必要とする疾患まで対応できるスタッフの敏速な院内連携により、切れ目のない医療体制を継続し、24時間、365日、患者さんを受け入れる体制を築いています。

 大学病院として特化した治療をおこなうため専門領域センター(総合アレルギーセンター、脳血管ストロークセンター、人工関節センター、体に優しい内視鏡治療・内視鏡下手術センター、睡眠健康センター、ハートセンター、スパインセンター)を設置しています。2017年設置された総合アレルギーセンターは愛知県アレルギー医療拠点病院に認可され、かつ、アレルギー疾患医療連携協議会事務局を担っています。すなわちアレルギー学の高度な専門知識、技術経験を持った総合アレルギー科、呼吸器・アレルギー内科、小児科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉医科の医師による領域横断的な連携診療体制とることで、全国からたくさんのアレルギーに悩む患者さんが来院しています。

 今後も、ばんたね病院は地域の診療所、病院と密接な顔の見える連携をとり、地域医療連携ネットワークによる急性期病院としての地域完結型医療を推進していくとともに、大学病院として高度な医療を提供していきます。藤田学園の理念「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん」に基づき、多くの患者さんのお役に立てればと存じます。地域の患者さんにとって、安全、安心、質の高い医療を提供し、信頼される総合病院を築いて参りますので、今後も一層のご支援をいただければ幸いです。