令和6年度 藤田医科大学 ばんたね病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2677 1013 534 622 1007 1641 1867 2838 2324 526
退院患者さんの年齢構成を調べると、その病院の特徴をある程度調べることができます。
当院は、地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいております。

2024年度(2024年6月1日~2025年5月31日)に当院を退院されたDPC対象患者さんを10歳刻みの年齢区分で集計したものです。
全退院患者数は15,049人です。最も患者数が多い年齢区分は、70歳代の2,838人(18.9%)であり、次いで0歳~9歳の2,677人(17.8%)、80歳代の2,324人(15.4%)です。また、60歳以上は7,555人であり、全体の50.2%を占めております。

※このページの指標は全て2024年6月1日~2025年5月31日の期間で集計しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 58 8.41 8.84 0.00% 39.86
080100xxxx1xxx 薬疹、中毒疹-処置1:あり 34 2.88 4.42 0.00% 41.06
080270xxxx0xxx 食物アレルギー-処置1:なし 27 1.96 2.52 0.00% 29.11
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等-手術なし-処置2:なし - - 2.63 - -
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹-処置1:なし-副病:なし - - 10.13 - -
皮膚疾患に限らず、アレルギーによる症状を有する患者さんに対し、専門性の高い検査を行っています。特に皮膚アレルギーにおいては、アトピー性皮膚炎(スキンケア指導含む)、じんましん、接触皮膚炎、金属アレルギー、職業性皮膚疾患、手湿疹、食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、花粉ー食物アレルギー症候群、ラテックスアレルギー、薬疹(即時型、遅延型)などに対し、パッチテストやプリックテスト、血液を使用した特異 IgE 抗体測定を行います。また、重症のアトピー性皮膚炎の患者さんには生物学的製剤などによる全身療法や、スキンケア指導・セルフケア教育入院を、金属アレルギーの患者様に対しては歯科の先生方と連携した診療を行います。また、花粉症やダニに対する舌下免疫療法も行っていますのでご相談ください。
ばんたね病院アレルギーセンター各科の医師と連携し治療して参りますので、「これまで受診すべき病院が見つからなかった、、」というような、複数の症状にお困りの患者さんにも、ぜひ受診していただければと思います。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー-処置1:あり 1859 1.00 2.10 0.00% 6.05
080270xxxx0xxx 食物アレルギー-処置1:なし 923 1.01 2.52 0.00% 7.45
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満)-手術なし-処置2:なし 31 5.26 5.61 0.00% 5.84
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 28 4.86 6.22 3.57% 1.11
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 23 4.39 8.84 0.00% 10.17
アレルギーに関しては、喘息診断のための吸入試験や食物アレルギーの経口負荷試験などの検査に加え、喘息の吸入指導、アトピー性皮膚炎のスキンケア指導、重症食物アレルギー児への栄養指導などアレルギーの専門知識を持ったメディカルスタッフ(アレルギーエデュケーター)による患者さんへの指導も行っています。また花粉症やアレルギー性鼻炎、結膜炎、花粉症の根本的治療としての皮下および舌下免疫療法の導入なども行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし 73 7.88 7.05 4.11% 63.36
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 66 7.00 4.54 1.52% 69.14
040040xx99090x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:9あり-副病:なし 60 3.12 8.10 0.00% 67.17
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり 51 3.47 4.42 0.00% 68.59
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:なし 46 18.50 14.81 2.17% 74.59
幅広い外科疾患に対応可能で、スタッフがそれぞれ専門医を取得しており、患者さんの治療に対応しています。消化器外科領域では、低侵襲治療である腹腔鏡下手術を取り入れており、ほとんどの臓器はロボット支援手術を含め腹腔鏡下手術を行なっています。また、肝胆膵外科領域では、高度技能指導医・認定医により、最先端の知識で患者さんに最も効率の良いテーラーメイド治療を提供しています。膵臓の手術は一般的に多くの周囲臓器を合併切除することがありますが、当外科では臓器温存手術を積極的に取り入れています。余分な切除を極力減らすことで、術後の患者さんの生活の質を長期的に良好に保つことができます。痔などの肛門疾患に対しても短期入院による積極的な根治手術を行なっています。小児・成人の脱腸(鼠径ヘルニア)に対しても腹腔鏡を用いた手術、局所麻酔で行う手術など多彩なオプションを用意し、患者さんにあった術式選択を行っていただきます。又、呼吸器外科に関しても内視鏡下手術を取り入れております。血管外科領域では腹部大動脈瘤のステント治療、下肢静脈瘤の最新式レーザー治療、焼灼治療など積極的に専門医が対応しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 283 18.75 18.76 0.35% 66.82
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 117 22.22 25.29 54.70% 80.80
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等-処置2:なし 74 25.53 19.60 5.41% 70.15
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-手術なし-処置2:1あり 59 3.00 2.56 0.00% 73.36
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 37 30.24 21.38 5.41% 75.22
当科では各スタッフがそれぞれの専門性をいかしつつ、ほぼすべての整形外科疾患・外傷に対して適切な治療を行っております。手術についてはそれぞれの専門分野でスタンダードな手術から低侵襲手術や再生医療まで、最先端の治療法を取り入れ、病態にあわせた最適な方法を選択しています。当科には人工関節センターと二つの専門外来(股関節外来・小児整形外科外来と脊椎外来)が設置されており、変形性股関節症に対してはナビゲーションなどの手術支援システムを併用した低侵襲人工股関節手術が、脊柱管狭窄症、脊椎椎体骨折、椎間板ヘルニアに対しては手術ナビゲーション、脊髄神経モニタリング、手術用顕微鏡、X線透視など駆使した低侵襲手術が提供されています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂-手術あり-処置2:なし 18 3.28 2.74 0.00% 70.89
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)-鼻骨骨折整復固定術等-処置1:なし 12 2.08 3.31 0.00% 27.00
080180xx99xxxx 母斑、母斑症-手術なし 10 2.70 3.15 0.00% 2.90
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-手術あり-処置1:なし - - 4.65 - -
080150xx97xxxx 爪の疾患-手術あり - - 3.96 - -
当科の診療は形成外科全般に渡り、地域医療のニーズに幅広く答えられるようにしています。手術においては、皮膚の取り扱いに最大限の心配りを行い、整容的に満足の得られるように配慮をしています。
 生まれつきの形の異常、けが、できものなどによる体の表面の欠損や変形を修復することを目標にしており、治療範囲は広く、多岐にわたっているため、どのような疾患を扱っているか、わかりにくい部分もあるかと思います。ご不明な点がございましたら、わかりやすく丁寧に説明いたしますので、まずはご相談ください。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり 416 2.09 2.86 0.48% 60.80
010030xx02x0xx 未破裂脳動脈瘤-脳血管内手術-処置2:なし 304 7.47 8.63 0.66% 62.39
010030xx01x0xx 未破裂脳動脈瘤-脳動脈瘤頸部クリッピング等-処置2:なし 132 12.11 14.80 1.52% 67.00
010120xx01xxxx 特発性(単)ニューロパチー-三叉神経節後線維切截術等 127 11.93 12.42 0.00% 67.24
030390xx970xxx 顔面神経障害-手術あり-処置1:なし 98 10.11 9.51 1.02% 55.85
脳神経外科疾患は意識障害や運動障害など生活の質に直結し、時に死亡の原因となります。特に脳血管障害は厚生労働省が発表した本邦の死因順位(2024年)で第4位となっており、誰しもが注意する必要のある疾患です。当科ではそれらの治療や、発症を未然に防ぐ予防治療に力をいれ、急を要する症例や重症症例に対しては24時間体制で治療にあたっております。昨今のトレンドとして低侵襲であることが求められておりますが、当科では全国的にみても早期の段階から低侵襲治療・先進治療に精力的に取り組んでおります。地域中核病院として皆様方の健康維持・疾病治療に寄与すべく当科一同努めてまいります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍-腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 194 6.09 5.88 0.00% 45.10
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置2:3あり-副病:なし 113 2.41 4.12 0.00% 57.08
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮頸部(腟部)切除術等 113 2.02 2.92 0.00% 38.71
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 110 2.93 4.07 0.00% 58.30
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ-子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 108 2.04 2.72 0.00% 37.36
子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科良性腫瘍に対しては、婦人科内視鏡技術認定医が内視鏡下手術を積極的に行っております。従来の開腹手術に比べ、手術創が小さく、身体への負担が少ないため術後の回復が早く、早期の退院が可能となっております。
子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌といった婦人科悪性腫瘍疾患に対しては3名の婦人科腫瘍専門医が中心となって手術、化学療法など先進的な治療を行っています。分娩はできるだけ自然分娩を行いますが希望があれば医師と相談の上、計画分娩も行います。
不妊症については、子宮卵管造影検査・腹腔鏡検査などによる不妊症原因の検索・排卵誘発剤の投与、超音波による排卵のタイミング指導、人工授精などを行っています。現在、体外受精は当院では行っておりませんので、対象となる方には適切な施設を紹介しております。
更年期障害を訴える方には、ホルモン補充療法や症状にあった漢方薬による治療にも力を入れています。
その他、子宮癌検診や不正出血、月経不順、月経困難症、性感染症、性器脱などの検査・治療を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-両眼 172 3.59 4.29 2.33% 75.67
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-片眼 84 2.45 2.49 5.95% 69.29
020200xx9710xx 黄斑、後極変性-手術あり-処置1:あり-処置2:なし 72 5.46 5.47 1.39% 69.31
020160xx97xxx0 網膜剥離-手術あり-片眼 44 10.91 7.53 0.00% 56.02
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症-手術あり-処置2:なし-片眼 22 7.32 5.89 0.00% 57.14
白内障や緑内障など一般的によくみられる眼科疾患に加えて、高血圧や糖尿病など全身疾患に伴う眼底病変等を診療しております。また、藤田医科大学総合アレルギーセンターの一翼を担う形で総合アレルギー科や小児科、皮膚科、呼吸器内科、消化器内科、耳鼻咽喉科と連携しながら診療しています。
手術治療では、白内障はもとより、加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症、糖尿病黄斑浮腫などに対する血管内皮増殖因子阻害薬の硝子体内注射や、糖尿病網膜症や網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔などの網膜硝子体疾患に対する硝子体手術にも力を入れています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり 443 2.00 2.02 0.00% 26.78
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸-手術あり-処置1:なし 139 7.94 8.01 0.00% 13.37
030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし 64 4.34 4.67 0.00% 62.11
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 59 8.37 7.35 0.00% 27.56
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎-手術なし 43 5.44 5.63 0.00% 38.16
当教室は睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)、感染症、鼻科手術、中耳手術、頭頸部腫瘍を中心に臨床・研究を行っており、幅広く耳鼻咽喉科治療に精通しています。藤田医科大学総合アレルギーセンターの一翼を担う形で総合アレルギー科や小児科、皮膚科、呼吸器内科、消化器内科、眼科と連携しながら診療しています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x21x 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:あり 32 19.56 30.25 28.13% 79.53
010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 26 12.92 16.89 7.69% 67.19
010060xx99x41x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:あり 24 18.58 29.66 20.83% 72.38
010060xx99x20x 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 23 14.83 16.94 21.74% 76.26
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 17 16.71 20.78 11.76% 80.41
脳神経内科は筋、末梢神経、脊髄そして脳といった神経系の臓器を扱うのですが、他の臓器にはみられないような変性疾患(いわゆる神経難病)も多数あります。近年の⾼齢社会では認知症や全⾝疾患に合併する神経疾患が多く見られるようになりました。
神経難病の典型例はパーキンソン病ですが現在は多数の治療薬があります。頭痛、めまい、痺れ、痛み、けいれん、不随意運動(勝⼿に顔や⾸などの⼀部が動いてしまう)なども当科で扱うことが多いのですが、処⽅の⼯夫によって少しでも患者さんの⽣活が楽になるように努⼒しています。
当教室では稀少な疾患にも対応できる真の脳神経内科専⾨医の育成を⼼がけ、他領域の専⾨医とのレベルの高いコンサルテーションにより総合的診療を行うことができるようにと考えております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 34 8.29 9.33 0.00% 67.82
080010xxxx0xxx 膿皮症-処置1:なし 32 10.19 12.98 0.00% 60.94
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)-皮膚悪性腫瘍切除術等-処置2:なし 16 6.25 6.92 6.25% 77.25
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-手術あり-処置1:なし 12 3.42 4.65 0.00% 51.67
180060xx97xxxx その他の新生物-手術あり - - 5.63 - -
あざ・顔面色素斑のレーザー治療
色素レーザー(Vビーム2)、Qスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザーを設置しレーザー外来も行っております。保険診療によるあざのレーザー治療(単純性血管腫、乳児血管腫、毛細血管拡張症、太田母斑、異所性蒙古斑)を主体に行なっていますが、自費診療によるレーザー治療も行っております(老人性色素斑、日光黒子、真皮メラノーシス、その他)。

アレルギー皮膚疾患
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、接触皮膚炎、薬疹をはじめアレルギー皮膚疾患の診療をアレルギーセンターの一科としても担っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり 74 3.00 2.45 0.00% 70.35
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:なし 32 7.22 6.81 3.13% 77.50
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 20 8.15 13.66 5.00% 71.40
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患-手術なし 19 8.37 9.45 0.00% 64.16
110070xx99x20x 膀胱腫瘍-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 16 7.38 8.64 0.00% 70.50
当科では、老若男女を問わず、排尿障害、尿路結石や尿路感染症、悪性腫瘍まで専門分野を限定せずに全ての腎泌尿器疾患の一般診療を行なっております。
当科常勤医師は日本泌尿器科指導医と泌尿器腹腔鏡技術認定制度審査委を取得しており、専門性の高い診療や腹腔鏡手術、ロボット支援手術を行なっております。加えて藤田医科大学病院と定期的なカンファレンスで密な連携を図っており、より良い治療を患者様に提供する事ができます。泌尿器分野に限らず全身状態を考慮した診療を心掛け、一人一人の患者様の声に向き合い、より良い生活を送れるように、それぞれのニーズにあった医療を行ってまいります。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 89 17.69 16.40 12.36% 84.29
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし 40 15.65 8.16 0.00% 71.13
0400802299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満)-手術なし-処置2:なし-副病:なし-A-DROP スコア0 30 8.23 8.13 0.00% 38.60
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 29 14.41 13.41 3.45% 75.55
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 26 3.42 3.03 0.00% 71.00
本教室は、呼吸器疾患全般・アレルギー疾患をはじめ幅広く内科的疾患の診療・研究を行っています。日常診療においては、気管支ぜん息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断・治療、肺癌の早期発見・内科的治療、胸水貯留疾患における胸腔鏡検査、肺感染症や間質性肺炎などのびまん性肺疾患の診断と治療を主体に行い、国内外の学会に研究成果を発表し、最新で最良の医療を患者さまに選択していただけるように教室員一同、日々努力を続けております。

治りにくい咳や気管支ぜん息には、呼吸機能検査、気道過敏性検査、咳感受性検査、呼気一酸化窒素測定、喀痰中の好酸球検査、Impulse oscillometry(IOS)等の専門的な検査を施行し、最新の知見に基づいた的確な診断を心がけています。また、ぜん息発作の誘因となるアレルゲン(ダニ、ペット、昆虫、カビ、薬物など)に関しては、問診と血液検査などで原因をつきとめ、患者さんが安心して生活できるように尽力致します。

気管支ぜん息の治療は、徹底した吸入指導のもと吸入ステロイド薬を中心として行っております。また、一般的な治療を行っても改善の乏しい患者さまに対しては、抗体製剤を使用した抗体療法を積極的に施行しております。

また、過敏性肺炎やアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、アレルギー性血管炎など、環境中の吸入抗原によって引き起こされる疾患に対しては、原因の特定のために患者さまの環境を調査し、的確な診断を致します。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 171 3.97 4.18 0.58% 71.87
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 164 3.95 4.47 1.83% 66.25
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし 119 2.69 3.07 1.68% 71.63
050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 93 18.24 17.33 5.38% 85.22
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし 84 4.88 5.15 5.95% 75.43
「地域の主要な病院として、近隣の医療機関と緊密な連携を築きながら、各専門分野のスペシャリストが幅広い循環器疾患に対する専門医療を提供しています。当院では、最新の医療機器を備えており、これには3D心臓超音波断層検査装置、低侵襲で冠動脈疾患を診断可能なマルチスライスCT、心臓カテーテル検査装置、心臓同期MRI、経食道心臓超音波検査装置、トレッドミル負荷心電図、ホルター心電図などが含まれ、侵襲的な検査から非侵襲的な検査まで幅広く提供しています。また、急性心筋梗塞や急性心不全などの循環器疾患に対応する24時間体制を整えています。不整脈疾患に関しても、カテーテルアブレーションやペースメーカーの植込み、そしてその後の外来管理に関する診療を充実させています。」

①不整脈・カテーテルアブレーション
不整脈は、治療が必要な軽度のものから致命的な重度のものまで、幅広い範囲にわたり、その診断と治療はしばしば複雑なものとなります。特に増加しているのは心房細動です。高齢化がその主要な原因ですが、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と深い関連があります。心房細動は血栓症や心不全と合併する可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。当院では3Dマッピングシステムを使用したカテーテルアブレーションを行っています。対象疾患には心房細動、発作性上室頻拍、心室頻拍、心室期外収縮などが含まれます。また、通常のペースメーカーに加えて、リード不要のリードレスペースメーカーや遠隔モニタリングによる精密なフォローアップも行っています。不整脈にお困りの方からのご相談やご紹介をお待ちしております。

②急性心筋梗塞・狭心症
急性心筋梗塞や不安定狭心症に対して、24時間体制で対応しており、緊急カテーテル検査および緊急冠動脈形成術に関して豊富な経験を持っています。当院は愛知県医師会から急性心筋梗塞システム医療機関として認定されています。さらに、再発予防の観点から、心臓リハビリテーションなどの運動療法にも力を入れています。冠動脈疾患の非侵襲的検査として、3D心臓超音波断層検査、超高速320列マルチスライスCT、心肺同時運動負荷試験(CPX)、ホルター心電図検査なども、患者様に合わせて外来で提供しています。

③心不全
急性心不全にも、24時間体制で対応しており、血行動態の安定化だけでなく、心筋へのダメージを最小限に抑え、長期的な予後改善を目指す急性期治療を行っています。また、心不全の原因疾患に対しても適切な治療方針を検討し、心不全の再発を防ぐための取り組みを行っています。息切れや浮腫みなどの症状で心不全が疑われる場合、即日で3D心臓超音波断層検査や血中バイオマーカー測定を行い、速やかに診断と治療方針を提供するよう努めています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 45 9.40 11.35 4.44% 61.49
110290xx99x0xx 急性腎不全-手術なし-処置2:なし 20 12.90 13.54 10.00% 71.60
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり 16 12.63 13.75 0.00% 72.44
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神及び行動の障害-副病:なし 14 1.50 2.68 0.00% 35.21
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:あり 12 5.25 6.01 0.00% 41.50
当科では全ての腎疾患に対して専門的な診療を実践しております。急性腎障害や慢性腎臓病には必ず原因があります。そのためにまず、血液・尿検査ならびにCTや超音波などの画像検査によって原因検索を行い、必要に応じて腎生検(腎臓の微細な変化を確認する組織検査)を実施します。可能な限り正確な診断を行い、最適かつ安全な治療を患者様と十分話し合ったうえで選択します。
ただし多くの慢性腎臓病の場合、原因の如何に関わらず、高血圧・高血糖・高脂血症等の生活習慣病をしっかりコントロールすることが大切であるため、内服薬の調整や栄養指導を行い、慢性腎臓病と各種合併症の進行を予防していきます。食事療法や疾患についてより深く理解されたい場合は、1週間程度の腎不全教育入院も行っております。
しかしながら、それらの治療を行ったにも関わらず、腎機能が著明に低下して末期腎不全とる場合もあります。その際には腎臓の働きを代替する治療(腎代替療法)が必要になります。腎代替療法には、血液・腹膜透析と腎移植があります。それぞれの療法の特徴を考え、一人一人の患者様に適した療法を患者様ならびにご家族とともに十分な話し合いのもとで選んでいきます(新しいshared decision makingという方法)。
2023年8月に新たに血液浄化センター(透析センター)がオープンし、血液透析ならびに腹膜透析に対する診療がグレードアップしました。
2025年9月現在、約40名の透析患者様に対して、診療経験豊富なスタッフにて治療にあたっております。腎移植についてご希望される場合は、藤田医科大学病院(豊明市)との連携にて、実施させていただいております。
近隣で対応可能な施設をご紹介させていただきます。その他、ご要望がありましたらお気軽にご相談ください。
内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり 35 19.46 13.77 2.86% 67.43
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし - - 16.40 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし - - 20.78 - -
100250xx99x20x 下垂体機能低下症-手術なし-処置2:2あり-副病:なし - - 4.20 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし - - 13.66 - -
年々増加する糖尿病に対しては、薬物療法に加えて食事・運動療法を含めた包括的な治療に取り組んでいます。専門医資格を有する常勤医3名が中心となり、スタッフ一丸となって各種検査や生活指導を行うことで、患者さん一人ひとりに最適な診断・治療を提供できる体制を整えています。

また、他科との連携にも力を入れており、特に手術を受ける患者さんに対しては、術前から術後まで一貫した血糖コントロールを行うことで、安全に手術に臨み、安定した状態で退院していただけるよう支援しています。さらに、慢性期の適切な疾病管理のためには、地域の医療機関との病診連携を重視し、患者さんが安心して継続治療を受けられる環境づくりに努めています。

加えて、水・Na異常症についても当科の特色として診療を行っており、豊富な経験に基づき患者さんに寄り添った適切な管理を提供しています。さらに、日本における間脳下垂体機能障害の診療と治療の手引きなど、ガイドライン作成にも参画しており、専門性を活かした診療体制を構築しています。藤田医科大学病院との密接な協力体制のもと、こうした取り組みを通じて最適な医療をお届けできるよう努めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 182 2.85 2.57 0.55% 72.22
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 48 10.54 8.88 2.08% 68.42
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 38 7.40 5.55 0.00% 46.47
060190xx99x0xx 虚血性腸炎-手術なし-処置2:なし 35 7.57 8.51 0.00% 70.97
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし 34 6.12 7.60 0.00% 65.94
消化器疾患のすべての領域をカバーしていますが、特に、内視鏡診断・治療や超音波診断を積極的に行い、低侵襲な治療を心がけています。

特殊内視鏡でがんの早期発見
内視鏡検査は拡大観察機能を備えたスコープを用いて、狭帯域光観察も行い、精度の高い検査をしています。通常の内視鏡検査ではわかりにくいがんをより早期の状態で発見し、身体に侵襲の少ない治療を行っています。経口での内視鏡検査が苦痛な方には経鼻内視鏡を用いて検査を行っています。

胆道、膵臓疾患に対するEUS
胆道や膵臓の精密検査に超音波内視鏡Endoscopic Ultrasonography略してEUS)があります。通常の体外式超音波検査とは異なり、骨、胃や腸の中の空気、おなかの中の脂肪が、観察の妨げになることはありません。胃や十二指腸と隣接している胆嚢・胆管・膵臓などの病変も、すぐ近くから観察が行えるため、通常のエコー検査より詳細な画像情報が取得でき、精密に調べることができます。CTやMRI検査では見つからないような10mm以下の小さな腫瘍などの病変も見つけることが可能です。また、超音波内視鏡下穿刺生検法(EUS-FNB)は、胃や十二指腸の消化管からEUSで膵臓・胆道などの腫瘤を観察し、消化管内から針を刺して組織を採取する方法です。直接組織を採取し評価することにより、診断や治療方針の決定に役立ちます。

膵石に対するESWL
慢性膵炎に伴う膵石に対して、内視鏡治療のみで治療が出来ない場合、体外衝撃波結石破砕療法(extracorporeal shock wave lithotripsy:ESWL)を組み合わせることで結石を破砕し除去することが出来ます。

増えつつある脂肪肝からの肝臓がん
脂肪肝の中には、アルコールを飲まないのに肝炎を発症して最終的に肝硬変、肝臓がんになるケースがあり、近年このような脂肪肝を背景とした肝臓がんが増えています。超音波検査で脂肪化の程度や肝臓の硬さを評価して、進行性脂肪肝の早期発見に努めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 12 26 35 - 28 1 8
大腸癌 50 74 83 32 28 180 2 9
乳癌 19 16 - - - - 1 8
肺癌 - - 12 40 32 67 1 8
肝癌 - 12 - 10 - 32 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
日本で現在最も罹患数の多い5つのがん(大腸がん、肺がん、胃がん、肝がん、乳がん)の病期(ステージ)ごとの症例数です。
当院における5大癌の患者数を初発のUICC病期分類および再発患者数に分けて集計しました。
なお再発がんは症例数のみを別に集計しています。
がんの症例数をみることで、その病院がどの程度がんを治療しているかを知ることができます。
また、病期分類別にみることによってその病院の診療の幅広さを知ることができます。

<特徴>
大腸がん・胃がん・肺がん・乳がん・肝がんに対する治療を行っています。
大腸がん・胃がんについては、StageIの患者数が多く、早期の治療を行っておりますが、StageⅢ・StageIVの患者数も多く、積極的に取組んでいます。
肺がんは、StageIVの患者数が多く、肝がんはStageⅡの患者数が多いことがわかります。

(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 39 7.95 47.82
中等症 140 15.64 79.54
重症 28 21.54 84.64
超重症 - - -
不明 - - -
当院における成人(15歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
肺炎で入院した患者さんの重症度を、DPC様式1「肺炎の重症度分類」基準に沿って集計しました。
患者数が最も多いのは、中等症の140人であり、次いで軽症の39人です。また、平均在院日数では、重症が最も長く21.54日、次いで中等症の15.64日です。平均年齢では、重症が最も高く84.64歳、次いで中等症の79.54歳です。

肺炎は、クリティカル・パス策定が困難な疾患ではありますが、その中でも成人の「市中肺炎」については、標準化または治療ルールの設定を検討し治療計画を常に見直しています。

(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 196 19.58 73.94 15.11%
その他 29 20.79 74.62 2.67%
脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
脳梗塞(発症から3日以内)は196人、平均在院日数は19.58日であり、平均年齢は73.94歳です。

当院は、主に発症3日以内の脳梗塞の診断、治療を行う急性期病院として多職種のチーム医療を行い、治療効果を上げています。
また、地域連携クリティカル・パスを用いて回復期リハビリテーション病院等と連携し脳卒中治療を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 112 3.04 5.65 5.36% 63.72
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 52 6.17 13.08 1.92% 74.31
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 51 1.31 3.61 0.00% 62.45
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 42 0.36 4.14 0.00% 39.90
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 29 0.52 1.24 0.00% 67.83
外科では、患者さんに最新の知識のもとで、安全で信頼される治療を提供いたします。上部消化器外科、下部消化器外科、肝胆膵外科、血管外科、小児外科、呼吸器外科、乳腺外科と幅広い疾患に対応しています。鼠径ヘルニアなど一般外科の手術を多く実施する一方で、胆嚢摘出術を始め低侵襲な腹腔鏡手術を積極的に提供しております。また血管外科である静脈瘤手術もクリティカル・パスを用いて短期間でも安全な医療を提供しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 etc. 338 1.22 18.47 0.89% 68.01
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 88 2.61 23.99 10.23% 69.47
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 72 2.25 21.22 38.89% 75.03
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 54 1.54 10.20 11.11% 61.46
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 etc. 53 2.53 15.36 58.49% 82.30
整形外科では、脊椎手術、人工関節手術・外傷骨折手術の入院治療を多く行い、術後はリハビリ病院との連携を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 17 0.12 2.00 0.00% 70.82
K333 鼻骨骨折整復固定術 11 0.00 1.09 0.00% 27.82
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4センチメートル以上 - - - - -
K0911 陥入爪手術(簡単) - - - - -
形成外科では、手術において皮膚の取り扱いに最大限の心配りを行い、整容的に満足の得られるように配慮をしています。


(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 258 1.66 6.43 1.16% 61.79
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 220 1.89 8.35 0.45% 62.50
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 114 1.49 12.00 3.51% 65.81
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 82 0.68 9.44 9.76% 77.91
K1742 水頭症手術(シャント手術) 51 6.78 12.59 9.80% 77.10
脳神経外科治療の昨今のトレンドとして低侵襲であることが求められております。当科では脳血管疾患のカテーテル治療を積極的に行っておりますが、それに加え開頭クリッピング術や微小血管減圧術、脳腫瘍摘出術などいわゆる直達手術といわれる治療でも極力低侵襲化を図っております。手術用顕微鏡、ニューロナビゲーションシステム、神経内視鏡やアンギオ装置や最新画像など治療機器の最新(あるいはそれに近い)モデルを駆使し、低侵襲かつ高度で安全な治療を提供いたします。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 121 1.07 4.99 0.00% 50.55
K867 子宮頸部(腟部)切除術 112 0.02 0.99 0.00% 38.71
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの etc. 112 0.90 4.80 0.00% 36.88
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 電解質溶液利用のもの 95 0.05 1.00 0.00% 37.76
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 64 1.00 4.75 0.00% 37.61
産婦人科では、安全で低侵襲な腹腔鏡を使用して多くの手術を実施しております。
手術後も短期間での退院が可能となっております。また、悪性腫瘍の手術も多数実施しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 244 0.18 1.96 3.28% 73.68
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 147 0.72 5.05 1.36% 66.09
K281 増殖性硝子体網膜症手術 17 1.12 9.41 0.00% 54.29
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 10 1.10 7.10 0.00% 65.70
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) 10 0.00 4.00 10.00% 72.90
眼科では、白内障の手術を多く実施しており、クリティカル・パスを用いて短期間でも安全な医療を提供しております。また、硝子体手術にも力を入れております。


耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 143 1.04 6.38 0.00% 16.31
K370 アデノイド切除術 35 1.00 5.46 0.00% 7.06
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 31 0.36 5.03 0.00% 35.23
K347-3 内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術) 28 1.00 4.43 0.00% 39.43
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 23 0.96 5.35 0.00% 47.22
耳鼻咽喉科では、睡眠呼吸障害・睡眠時無呼吸症、および、中耳炎や難聴に対する治療を多く行っています。クリティカル・パスを使用し、短期間でも安全な医療を提供しております。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 17 0.00 5.06 5.88% 78.12
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
皮膚科では、皮膚腫瘍(良性・悪性とも)、熱傷など外科的治療が必要なものに対して積極的に手術を行なっています。


(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 36 1.61 5.75 2.78% 78.28
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 11 1.00 8.18 0.00% 70.55
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K800-2 経尿道的電気凝固術 - - - - -
尿器科では、尿道を経由して内視鏡を挿入し、手術を行う「経尿道的手術」を行っています。
体への負担も少なく、手術後も早期に退院が出来ます。


(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 143 1.29 2.57 2.10% 69.06
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 138 1.30 2.39 2.17% 71.81
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 87 1.21 3.37 6.90% 75.28
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 28 2.18 1.57 0.00% 74.04
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 27 0.67 1.78 0.00% 54.93
当循環器内科では、狭心症や心筋梗塞に対して、心臓カテーテルを用いた「経皮的冠動脈ステント留置術」や「経皮的冠動脈形成術」を積極的に実施しています。また、不整脈などに対しても、多数のペースメーカー移植手術を行っています。さらに、2020年7月からは経皮的カテーテル心筋焼灼術を取り入れ、幅広い治療オプションを提供しています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 15 9.87 13.53 0.00% 67.33
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
K6021 経皮的心肺補助法(初日) - - - - -
当科では年間20-30名の新規に透析治療を開始する患者様に対応しております。血液透析治療をする際に、血管の手術が必要となります。多くの場合、前腕の動脈と静脈を繋ぐ内シャントを作製しますが、当院でも実施可能です。また透析治療中の患者様でもシャントの状態が良くない場合でも、当院で再建することも可能ですし、さらに専門的に手術をしている施設へのご紹介も可能です。ご要望がありましたら、お気軽にご相談下さい。

(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 229 1.22 2.44 1.75% 73.25
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 46 0.72 16.02 6.52% 69.28
K699-2 体外衝撃波膵石破砕術 25 2.68 11.60 0.00% 61.56
K654 内視鏡的消化管止血術 24 2.13 12.54 20.83% 73.88
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 23 1.65 7.83 8.70% 68.13
消化器内科では、内視鏡的大腸ポリープ切除を多く行っており、入院期間もおよそ3日前後です。
「胆道ステント留置術」は、胆管の詰まりに対して内瘻チューブを胆管内に留置する治療方法です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 23 0.15%
180010 敗血症 同一 28 0.19%
異なる 36 0.24%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 28 0.19%
異なる - -
当院における播種性血管内凝固症候群(DIC)(DPC6桁:130100)、敗血症(DPC6桁:180010)、その他の真菌感染症(DPC6桁:180035)、手術・処置の合併症(DPC6桁:180040)の症例数と発生率を集計したものです。
入院の契機の「同一」とは、入院の契機となった傷病名(DPC6桁)と医療資源を最も投入した傷病名(DPC6桁)が同じ場合、「異なる」とは、入院の契機となった傷病名(DPC6桁)と医療資源を最も投入した傷病名(DPC6桁)が異なる場合になります。
播種性血管内凝固症候群の例では、「入院の契機と同一」とは、入院した時に播種性血管内凝固症候群と診断された患者さんであり、「入院の契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院しましたが、その後に播種性血管内凝固症候群を発症し、入院した時の病気の治療よりも播種性血管内凝固症候群の治療に時間を要した場合を示しています。

また、発生率は各症例数の全退院患者数(15,049人)に対する発生率を示しています。

なお、手術・処置等の合併症については、手術や処置により一定の割合で起こり得るものです。
手術・処置等の合併症の内訳として、術後感染症等があります。入院後に適切な治療を判断して行っています。

(年間患者数が10人未満の場合は「-」ハイフン表示となっています)
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1,901 1,809 95.16%
全身麻酔など大きな侵襲を伴う手術を行った場合、手術の後に肺血栓塞栓症を発症することがあります。肺血栓塞栓症は、肺の血管に血栓が詰まってしまう疾患で、重症の場合は、肺の血流が途絶することで体内に酸素が取り込めなくなりショック状態となったり命に関わったりすることもある重要な疾患です。当院では、中等度以上のリスクがある手術に関してガイドラインに沿って予防対策を広く行うことでこの疾患の発生を低減しています。予防方法には、弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法(フットポンプ)、抗凝固薬療法などがあり手術の術式や患者さんの病状に合わせて予防対策を実施しています。当院では95%以上と高い予防対策の実施率であり、病状により予防方法の適応にならない患者さんを除いて実施できていると考えられます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2,451 1,779 72.58%
血液培養は重症感染症患者さんを対象に、血液中に病原微生物(細菌や真菌)が存在するかを調べる検査です。陽性となれば敗血症(正確には菌血症)と診断され、適切な治療が施さなければ死に至ります。血液培養の感度を上げる、または採血時の汚染菌を否定する目的で2セット採取が推奨されています。当院の2セット実施率はほぼ100%であり、この数値は日本の主な総合病院の平均値を上回っています(感染対策向上加算1施設の2024年度平均=94.1%)。2024年度は7月~9月の3ヵ月間、検体を入れる容器の供給が滞り、1セット採取を余儀なくされたため、平均値は73%に留まりました。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
577 507 87.87%
広域スペクトル抗菌薬は前述した敗血症を含む重症細菌感染症の治療薬として選択される頻度が高い抗菌薬です。抗菌薬を適正に使用するためには原因微生物を同定する必要があり、抗菌薬投与前の細菌培養検査が必要となります。当院の感染対策室はほとんどの広域スペクトル抗菌薬や抗MRSA薬が使用された患者さんを把握しており、その約88%の患者さんで細菌培養検査が実施されていることを確認しています。細菌培養が実施されていない12%の患者さんは、既に起因菌が判明している患者さんや最初に選択された抗菌薬が無効で広域抗菌薬に変更となった患者さんです。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
136,787 381 2.79%
入院中は体力や筋力が落ちやすく、また、薬の影響や環境の変化などで、普段より転びやすくなったり、ベッドから落ちてしまうことがあります。けががなく済む場合もありますが、骨折などにつながることもあります。当院では、入院時や病状変化時に転倒・転落のリスク評価を実施しています。転倒リスクの高い方には、オレンジリストバンドを装着して頂き、多職種が連携して対応できるようにしています。必要に応じて、環境調整、ベッド柵や転倒防止マットの使用、ナースコールの活用、夜間の見守り強化、薬剤の見直し、リハビリテーション介入などを行っています。また、多職種で安全対策を検討しています。日本医療評価機構「医療の質評価」報告での、転倒・転落発生率平均は、4.42%でした。当院では2.79%の発生率であり、高い予防対策が実施できていると考えられます。完全にゼロにすることは難しいですが、患者さんとご家族のご協力をいただきながら、安心して入院生活を送っていただけるよう努めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
136,787 14 0.10%
当院では、転倒や転落のうち、骨折など治療が必要になるような大きなけが(レベル3b以上)について特に注意して取り組んでいます。レベル3b以上の転倒・転落は、0.1%と少数であり、発生時にはすぐに医師が診察し、必要な検査や治療を行いました。事例は多職種で検討し、原因を分析したうえで再発防止策を講じています。具体的には、高リスク患者への見守り強化、リハビリテーション介入による歩行安定性の改善、薬剤調整の徹底、環境調整(センサーマット等)を実施しています。今後もレベル3b以上の重症転倒事例ゼロを目標に、継続的な改善活動に取り組んでまいります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
2,450 2,237 91.31%
術後の創部感染症を未然に防ぐため、術後感染症リスクの高い術式(長時間手術や消化管手術)や基礎疾患を有する患者さんに対し、手術開始1時間以内に適切な予防抗菌薬を投与することがガイドライン等で推奨されており、当院でも周術期感染予防マニュアルで術式ごとに抗菌薬の種類と投与期間が決められています。初回投与のタイミングは最も大切で、当院ではほぼ全例で適切に投与されています。約8%の患者さんが1時間以内に投与されなかった理由はすでに感染症治療薬として抗菌薬が投与されていたことによると思われます。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
129,524 176 1.36%
褥瘡は痛みを伴い、感染や栄養の喪失に影響し患者のQOLの低下を招き、さらに重篤な場合は骨や筋肉が損傷され生命を脅かす可能性があります。そのため褥瘡対策は、医療・看護の質の重要な評価指標のひとつとなります。当院では全ての入院患者に褥瘡のリスクアセスメントを実施し、必要な患者に対して重点的な褥瘡予防対策を行っています。褥瘡委員会では他職種が協働し週1回の褥瘡チーム回診を行い、褥瘡の治療、予防を実施しています。また定期的に体圧分散及びエアーマットレスの充足率やポジショニングクッションの保有状況の調査を行い、褥瘡対策に必要な物品の不足がないようハード面の整備にも努めています。そして全スタッフを対象とした勉強会を行い教育にも力を入れています。
今後も褥瘡発生率の低下を目指すとともに、褥瘡予防・治療の質の向上に向けて、積極的な褥瘡対策に取り組んでいきます。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
6,443 1,555 24.14%
当院では、入院されたすべての患者さんを対象に栄養スクリーニングを行っています。スクリーニングの結果、栄養リスクのある患者さんについては、管理栄養士をはじめとする多職種が栄養アセスメントを実施し、個々の状態に応じた栄養管理を行っています。これにより、合併症の予防や回復促進に努めています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
123,554 1,405 1.14%
当院では、身体的拘束の実施率を最小化させるため、身体的拘束最小化チームを組織し、定期的な回診および対策会議を行っております。回診時に病棟の担当者とともに、本当に身体的拘束が必要なのか、どうしても必要な場合には、最小限の拘束を選択できるように検討を行っています。また、対策会議では、病院全体で身体的拘束を少しでも少なくすることができるよう、職員への教育体制や鎮静薬を含めた当院における拘束のあり方などを常に議論しています。このような取り組みを行うことで、当院では平均的な身体的拘束の実施率よりも、かなり低い実施率で推移しており、身体的拘束を最小化できていると考えています。
更新履歴
2025/9/26
2024年度(2024年6月1日~2025年5月31日)病院指標作成